看護部
精神科認定看護師の紹介
精神科認定看護師の紹介
精神科認定看護師の役割は、精神科看護における優れた知識や技術を用いて、質の高い精神科看護の「実践」「相談」「指導」「知識の蓄積」です。精神医療センターでは、日本精神科看護協会認定看護師9名と日本看護協会認定看護師3名の計12名がいます。日本精神科看護協会では領域別が統合されましたが、今までの専門領域の強みを活かしていきます。

日本精神科看護協会登録
柳谷このみ(退院調整看護)永田秀樹(精神科身体合併症看護)
石川敦成(司法精神看護)
安田恵子(精神科訪問看護)
坂田正治(うつ病看護)
新美浩二郎(精神科看護領域)
小野田彩乃(精神科看護領域)
近藤美穂(精神科看護領域)
島田美子(精神科看護領域)
日本看護協会登録
黒河瑞江(認定看護管理者)花木かおる(摂食・嚥下障害看護)
西野陽子(認知症看護)
認定看護師から一言
黒河瑞江
私の役割は、認定看護管理者として患者さんやご家族の方々、地域の方々に対し、より質の高いサービスを提供できるようにすることです。病院の様々な部署や人と協力して、病院全体のサービス提供体制の向上に取り組んでいきたいと思います。また、看護部の理念である「専門性を生かした質の高い看護を提供し、精神的健康について援助を必要としている人の自立を支援する」を基本として、看護師一人一人が活き活きと看護実践ができる環境を整えていきたいと思います。

柳谷このみ
近年の精神科医療は入院日数の短縮化が進んでおり、早期治療・早期退院を目指しています。当院でも社会復帰に携わる医師をはじめケースワーカー、薬剤師、作業療法士らのスタッフと入院時から退院後の生活を見据えて退院調整を行っています。今後も入院は3ケ月以内とし、患者さんが円滑な地域生活をおくれるよう活動していきたいです。

永田秀樹
2009年に精神科認定看護師を取得してからは、院内・院外研修講師や論文発表、看護学会の座長、雑誌執筆など、患者看護以外でも様々な仕事をさせていただいています。現場では様々な場面を振り返り反省をしながら勉強もさせていただいています。自分自身や病院スタッフの看護の質の向上を目指し日々自己研鑽もしています。
病院スタッフには「永田」と一緒に働いて良かった、患者様には良い入院生活だったと思ってもらえるような仕事内容と、人間性を高めていきたいと考えています。少し人見知りですが気楽に声をかけてください。

石川敦成
ストレスフルな現代社会において、2013年に厚労省より精神疾患が5大疾病のひとつとして加えられ注目されています。愛知県内の精神科病院において、11名の認定看護師が勤務している病院は他になく、人材育成にも力を入れています。旧領域での専門性を活かしながら連携を深めることで、精神科看護の質の向上や社会貢献に向けて活動していきます。

西野陽子
私の役割は、認知症の方の意思と権利を尊重・擁護し、発症から終末期に至るまでその人らしく過ごせるように療養環境を整え、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:人生の内容の質や生活の質)の維持・向上を図ることです。
そして、入院は一時的なものとして捉え住み慣れた場所で暮らせるよう、地域包括ケアシステムを活用した、退院・地域への移行支援をご本人、ご家族と共にすすめています。
中には、症状の進行により身体的な訴えを伝えにくくなる方もおられます。こうした言葉にできない状況にある場合は、身体合併症の早期発見に努めながら安心して療養生活が送れるよう、笑顔で丁寧に接することを心掛けております。

安田恵子
私は、「精神科訪問看護」を専攻領域とし認定看護師の資格を取りました。この関係で、7年前から毎年愛知県ナースセンターが主催する「訪問看護養成講座」で精神科看護の講師をさせていただいています。ここでは身体科を専門とする看護師が対象であり、とても貴重な機会となっています。このように私の役割は院内外問わず、精神疾患をもつ方の強みや生きづらさを理解し、他職種と協働しながらご本人のリカバリーに向けて支援していくことです。

坂田正治
認定看護師を取得する過程で、看護の本質は精神科看護にあり!との思いを強くしました。
今後も精神科看護の魅力を伝え、また世界水準での精神科看護を目指して努力をしていきたいです。

花木かおる
患者さんの安全で楽しい「食」を支援します。摂食・嚥下障害患者の看護ケアに関する相談対応や指導、院内・外の研修を実施し、摂食・嚥下障害患者に対するスタッフの知識・技術の向上のために、活動しています。おいしく食べることは、楽しみや喜び、生きる活力となります。一人でも多くの摂食・嚥下障害患者さんに『食べる』ことを諦めない看護を提供していきたいと思っています。

新美浩二郎
平成30年度より精神科認定看護師を取得した新美と言います。現在の精神科医療は、入院医療中心から地域生活中心へとシフトチェンジをしており、地域包括ケアシステム構築の必要性が叫ばれています。このような背景の中、病棟看護師としてどのような活動ができるかを模索している日々です。
まず、入院医療の在り方を今一度検討しなおさなければならないと感じています。それには病棟の医療、福祉スタッフとの連携はもちろん、地域や家族との連携についても考える必要があります。私も勉強途中ですが、一緒に創造性のある看護をしていきましょう。

小野田彩乃
統合された新カリキュラムで学びを積み、精神科認定看護師になりました。患者さんのストレングスに着目しながら、看護師本位ではなく、治療を提供する者と受ける者が同じ希望を持ちながら退院後の生活も見据えて共に歩む看護を心がけています。本当の意味でも「患者に寄り添う」ことを目標に、まだまだ未熟ですが、先輩の認定看護師と一緒に病院の看護力の底上げに貢献できるよう頑張っています。

近藤美穂
これまでの精神科看護の経験の中で、地域で生活する患者様の不安や困難だけでなく笑顔や豊かさにも触れてきました。現在、精神科医療は患者様の生活の場を病院から地域へ移行しています。誰もが安心して生活できる町づくりに貢献できるよう、まだまだ手探りではありますが、患者様だけでなく支援者の皆様の安心感も支えていきたいと考えています。

島田美子
はるかむかし看護学生だった頃、がん患者さんとそのご家族から、こころのケアの必要性を深く学びました。以来、看護師に期待されるこころのケアとは何なのか探求し続けています。20年以上を身体科で経験した後、当センターで精神科看護の奥深さを学び、令和4年度からは精神科認定看護師としての活動を始めました。「病気や障害によってつらい思いをしている人や様々な理由で生きづらさを抱えている人のために」看護をすることは、昔も今も私の使命です。温め続けてきた緩和ケアのこころ、技術としてのコミュニケーション、認知行動理論に基づく看護の力で、皆様のお役に立ちたいと考えています。
