看護部

CVPPP(包括的暴力防止プログラム)について

CVPPP(包括的暴力防止プログラム)について



CVPPPって何?

 皆さまは精神科にどのようなイメージをお持ちでしょうか?ニュースや事件から怖いイメージを持たれている方も少なくないのかもしれません。しかしながら精神疾患を持っている人も不安や恐怖を抱えていることも事実です。
 当センターでは看護部理念を「患者さん中心の医療」また「患者さんと看護師の安全を守る」と しています。治療の過程で症状や治療上必要なケアなどが原因となり、時に暴力という望まない行動が起こることがあります。そこで患者さんが抱える不安や恐怖に寄り添い、安心して医療を受けることができるように医療職に対し教育を行っています。その教育が、包括的暴力防止プログラム(以下、CVPPPとする)という手技になります。
 CVPPPとは患者さんと医療者が暴力およびその不利益から守られるとともに、一人ひとりが尊重されるために活用されるプログラムです。 患者さんの怒りが和らぎ穏やかな状態に戻るような交渉技術や、暴力後に患者さんと医療者が同じことが起こらないように一緒に考え振り返る技術、医療者が行う個人またはチームで行う介入技術などがこのプログラムに含まれています。当センターでは20年ほど暴力に関する研修を行っており、暴力を理解し安全安心な環境が風土として広まっています。
 治療者は暴力を肯定するわけではないですが、それも表現の一つであることを理解し、患者さんと治療者の一人ひとりが尊重され守られ、お互いに協力し納得できる医療を提供できるよう心がけています。 そして、日常の関わりを大事に対話していくことを第一とし、暴力発生時にも安全な関わりができるよう学んでいます。


○緊迫した場面でもチームで関わり、患者さんと対話をすることを何よりも優先することを学びます。CVPPPイメージ01


○職員が経験を振り返り、また意見交換をすることで学びを深めます。CVPPPイメージ02