看護部
認定看護師の紹介
認定看護師の紹介
愛知県精神医療センターには、日本精神科看護協会認定看護師7名と日本看護協会認定看護師4名の計11名の認定看護師がいます。
各領域の専門性を活かし、質の高い看護を提供できるよう活動しています。
日本精神科看護協会登録
7名日本看護協会登録
4名認定看護師から一言
則竹真生子(認定看護管理者)
現在、私は看護副部長という役職で、医療安全管理者の業務を担っています。安全・安心・良質な精神医療を提供するために、看護副部長として看護サービス体制の強化、医療安全管理者として安全管理体制の強化に取り組んでいます。この取り組みにおけるキーパーソンは、看護師長となります。認定看護管理者として、看護師長がマネジメント力を発揮できるようにすることが、私の役割であると考えております。そして、患者さん、ご家族、地域住民の方々に信頼いただけるよう、病院内だけでなく、地域における精神看護の質向上に尽力してまいります。
黒河瑞江(認定看護管理者)
私の役割は認定看護管理者として、患者さんやご家族の方々に対しより質の高い看護サービスの提供と、安心して治療をしていただける環境を作ることです。
病院で働く様々な人や部署と協力して、病院全体のサービス提供体制の向上に取り組んでいきたいと思います。また、看護部の理念である「専門性を活かした質の高い看護を提供し、精神的健康について援助を必要としている人の自立を支援する」を基本として、看護師一人一人が活き活きと看護実践ができる環境を整えていきたいと思います。
花木かおる(摂食・嚥下障害看護)
摂食・嚥下障害とは食事を摂ったり、食べ物を飲み込んだりすることがうまくできなくなることです。加齢に伴って衰えていく機能ではありますが、精神科疾患の方は疾患そのものの影響で支障をきたしたり、原因疾患を治療するための薬物療法の影響を受けて摂食嚥下機能がさらに低下する場合もあります。こういった方々が、より安全に飲食できるように活動しています。口から食べるということは栄養を取り入れるというだけでなく、人間にとっての楽しみや喜びでもあります。日々充実した食生活を送ることができるように支援しています。
西野陽子(認知症看護)
私の役割は認知症の方の意思と権利を擁護し、その方らしく過ごせるよう療養環境を整え、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:人生の内容の質や生活の質)の維持と向上を図ることです。入院は一時的なものとして捉え、ご本人が住み慣れた場所で暮らせるよう地域包括ケアシステムを活用した退院や地域への移行支援を多職種連携のもとで進めています。
認知症の方への接し方で大切な、『急かさない・驚かさない・自尊心を傷つけない』の“3ない”と、笑顔で丁寧な対応を心掛け、安心して療養生活が送れるよう援助させて頂きます。
柳谷このみ(退院調整看護)
近年の精神科医療は入院日数の短縮化が進んでおり、早期治療・早期退院を目指しています。当院でも社会復帰に携わる医師をはじめ、ケースワーカー、薬剤師、作業療法士らのスタッフと入院時から退院後の生活を見据えて退院調整を行っています。今後も入院期間を3ヶ月以内とし、患者さんが円滑な地域生活が送れるよう活動していきたいと思います。
石川敦成(司法精神看護)
私は、2010年度に旧司法精神看護領域で、精神科看護師を取得しました。研修で得た知識や全国のネットワークを活かして、当院での医療観察法病棟という新規病棟の立ち上げに貢献することができました。
現在は、後輩の精神科認定看護師への実習指導や教育に関わっています。また、災害派遣精神医療チーム(DPAT)や訪問看護(ACT)に関わるなど、実践モデルとして幅広く研鑽を重ねています。今後も、微力ながら精神科看護の質向上に向け、関わり続けていきたいです。
安田恵子(精神科訪問看護)
私が一番大事にしていることは、皆が自分を尊重しているかということです。皆とは、患者さん、スタッフ、看護学生、地域の医療・福祉関係者、同僚や家族など様々な人々です。その私の関わる人々が、自分自身の強みに気づきそれを伸ばしていけるよう必要な時に必要な量の支援を準備することが私の役割だと思っています。その先に、他者も大事にでき主体的に考え行動できる人物が育成されると考えているからです。
坂田正治(うつ病看護)
ストレス社会と言われて久しい現代において、メンタルヘルスの重要性は増すばかりです。私は「うつ病」の領域で認定看護師を取得して以来、認知行動療法における心の仕組みを学び、感情・認知・行動に着目した技法を元に、ストレスに対する対処を一緒に考えたいと思って活動してきました。病院が必要となる前の方達にもお役に立つことがあるのではないかと思い、出前講座や公開講座などを積極的に行ってきました。これからも、当院の基本方針に基づき、開かれた精神医療に貢献できるように、地域と病院のつながりを大切にして、看護相談の充実や動画製作など広く県民の皆様に情報が届くように努力していきたいです。
新美浩二郎(精神科看護領域)
心のありように関して多様性を重視する現代において、こころの健康を支援する立場にある私たち精神科看護師は、既存の価値観にとらわれることのない広い視野と柔軟な思考を持つ必要があります。それらは他者との対話によって得られます。私もまだまだこれから。患者やご家族、医療スタッフ、その他関係者の皆さんとたくさん対話をして、当事者や支援者、地域のニーズの変化に柔軟に対応できる看護師になりたいと思っています。
近藤美穂(精神科看護領域)
これまでの精神科看護の経験の中で、地域で生活する患者様の不安や困難だけでなく笑顔や豊かさにも触れてきました。現在、精神科医療は患者様の生活の場を病院から地域へ移行しています。誰もがその人らしく安心して生活できる町づくりに貢献できるよう、まだまだ手探りではありますが、患者様だけでなく支援者の皆様の安心感も支えていきたいと考えています。
島田美子(精神科看護領域)
はるかむかし看護学生だった頃、がん患者さんとそのご家族から、こころのケアの必要性を深く学びました。依頼、看護師に期待されるこころのケアとは何なのか探求し続けています。20年以上を身体科で経験した後、当センターで精神科看護の奥深さを学び、令和4年度からは精神科認定看護師としての活動を始めました。「病気や障害によってつらい思いをしている人や様々な理由で生きづらさを抱えている人のために」看護することは、昔も今も私の使命です。温め続けてきた緩和ケアのこころ、技術としてのコミュニケーション、認知行動理論に基づく看護の力で、皆様のお役に立ちたいと考えています。
鈴木優也(精神科看護領域)
私は、この地域を中心とした当院と精神科看護師の役割を探求し続けています。患者さんが望む場所で望む生活ができるよう、医療・福祉を中心とした支援者や家族、地域の人々など、様々な繋がりを構築できるような活動をしていきたいと考えています。患者さんの伴走者であり続け、様々な職種と連携し精神医療の質の向上の一助になれるよう尽力します。