「精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究(EGUIDE)」に関する情報公開
1.研究の対象
2019年04月01日以降、当院へ入退院された、以下の診断を受けておられる方
■統合失調症 ■うつ病
2.研究目的・方法・研究期間
目的
精神科医療においては現在、医師ごとの医療のばらつきが大きく、よりよい医療を普及させることが必要とされています。統合失調症とうつ病については治療ガイドライン(治療の指針)も作成されていますが、それが実際の治療に反映され、役立っているかどうかについては、まだ十分にわかっていません。そこで、このようなガイドラインの講習を行い、その医療機関における治療に影響を与えるかどうかについての検討を行い、精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果を検証することが目的です。
方法
精神科医師を対象に、治療ガイドラインについての講習会を開催する。そして、それを受講した医師の処方行動などを追跡調査する。
期間
2027年 3月31日まで
3.研究に用いる試料・情報の種類
EGUIDE講習会を修了した医師が担当した対象患者さんの診療情報の一部を研究データとして利用させてもらいます。
処方内容、認知行動療法・電気けいれん療法の施行の有無など
(対象患者さんの氏名・住所・カルテ番号など、個人が特定できるような情報を含まないように、匿名化します。どの患者さんの診療情報を利用させて頂いたのかについて、当院の研究担当者以外は知りえません)
4.外部への試料・情報の提供
本研究は全国的な取り組みであり、この匿名化した研究データは、名古屋大学、国立精神・神経医療研究センターに提供されます。また、下記のEGUIDEプロジェクトチーム参加機関(共同研究機関)に提供されることもあります。
提供の際には、データの電子ファイルにはパスワードをかけ、電子的に配信します。
どの患者さんの診療情報を利用させて頂いたのかという表(対応表)は当院の研究担当者が保管・管理し、外部の研究者には伝えません(匿名化)。
5.研究組織
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神疾患病態研究部 部長 橋本亮太(研究代表者)
名古屋大学大学院医学系研究科精神医学分野 教授 尾崎紀夫 ほか
EGUIDEプロジェクトチーム https://byoutai.ncnp.go.jp/eguide/
6.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先
研究責任者:羽渕知可子 愛知県精神医療センター 名古屋市千種区徳川山町4−1−7 052-763-1511
研究代表者:橋本亮太 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神疾患病態研究部 部長