修正型電気けいれん療法(m-ECT)
当院では、平成20年より全身麻酔下での修正型ECTを導入しています。修正型ECTは、薬物療法、心理社会的療法とならぶ精神科治療の一つで、重症のうつ病や統合失調症などに有効であるとされています。
薬剤不応性・難治性の場合、副作用等により薬剤が使用できない場合、あるいは急激な昏迷状態や悪化など、緊急に症状を改善する必要のある場合、精神科医が慎重に適応を判断し、ご本人やご家族と十分なインフォームドコンセントをおこなった上で実施しています。原則、全例、入院治療となります。
麻酔科専門医による全身管理のもと、安全性に配慮し、副作用を最小限にするよう注意しながら施行します。
他病院からの依頼の場合
- 「地域医療連携室」あてにご連絡頂きECTの希望があることをお伝えください。できれば併せて紹介状(診療情報提供書)をお送りください。また、適応かどうか判断に迷う場合のご相談もお受けしております。
- 患者さんご本人またはご家族にお会いし、治療の適応について確認させていただきます。
その上で、書面を用いて、作用と副作用、治療スケジュールなどの説明を行います。 - 治療に関するご同意がいただけましたら、入院の日時を調整いたします。
- 入院に際しては、必要な身体的諸検査(血液生化学、心電図、胸部レントゲン、頭部CTなど)および麻酔科医の術前回診を行います。
- 当院にて修正型ECTを行った後は、元の病院にて治療を継続していただきます。
- 必要な入院期間は、疾患やご本人の状態により多少異なりますが、約3~8週間くらいになります。
- 治療費は保険適応となっております。