医局
医局紹介
医局紹介
愛知県精神医療センターの医局へようこそ。当院の医局には現在18名の医師が属しています。仕事をする執務室とは別に、大きな医局の居間があり(その部屋のことを「医局」と呼んでいます)、医師、心理士、研修医らの集う場となっています。そこでお昼を食べたりお茶を飲みながら雑談したり、また会議や研究会を行ったりしています。院長はじめベテランの先生や心理士さんも医局でよく寛いでいるので臨床上のコンサルトからややプライベートな相談までなんでも気軽に聞くことができます。雑談の延長から、臨床の知恵や精神医学の歴史、斯界の先達の隠れたエピソードなどに話が及ぶこともよくあります。当院の医局の良さは、この居間にあると思うので、感染防止対策を行いながら、医局の文化を継承していければと思っています。
医師の年齢層は、現在はやや壮年が多いですが老壮青各年代の医師がそろっており、女性医師も多く活躍しています。男性医師が育児休暇を利用するなど、家族・介護休暇など各種休暇などの制度も充実し、時短勤務や時差勤務も活用されています。誰かの休暇時にはお互いに協力し合う文化・雰囲気があります。
各医師の専門分野や親和性のある分野は、精神病理、児童思春期、成人発達、てんかん、神経病理・老年、救急・災害、司法、薬物依存、地域医療など多岐に渡り、活発に研究発表が行われています。公立病院には公務や救急・困難事例への対処を担いながら専門分野でもリーダーシップを発揮する、という困難な使命が課せられています。その使命を果たすために、当院の医局では、専門の殻に閉じこもらず協力し合うこと、風通しを良くすることをモットーに掲げています。各医師は自分の興味に応じた分野を深めてexpertになることも、分野横断的に経験を重ねgeneralistになることもできますが、expertであったとしてもgeneralistの面が求められると言えるでしょう。
公立病院らしい務めとしては、看護学校や大学等での講義、研修医や医学生の研修受け入れ、様々な司法鑑定、保健行政(県内の精神科病院の実地審査・実地指導、精神医療審査会における入院届や退院請求の審査、精神保健福祉手帳の審査、保険のレセプトの審査)、DPAT(災害派遣精神医療チーム)派遣、新規の薬や治療法の治験などがあり、精神保健指定医を中心に皆で手分けして担っています。どれも大変ですが、それぞれ興味深く、社会についての見識を深めることができます。
以上、当院の医局について簡単に紹介させていただきました。医局の雰囲気の一端を知ってもらえたら幸いです。
(副医局長 合澤祐)
<医局員から一言>
愛知県精神医療センターの諸先輩方に御指導を受けながら、共に働く周囲の方々のおかげで公私ともに充実した日々を過ごしております。私はまだ医師としては未熟で勉強中の身で、この病院に赴任して以来指導医の先生方のスキルの高さには感銘を受けてばかりです。一緒に診察に入る際などは、「なるほどー!」「へぇ!」と、参考にすべきことが非常に多く、消化しきれないほどです。また指導医の先生方はとても優しく、私が見当はずれの質問をしても、やさしくわかりやすく説明をしていただけます。学ぶことも非常に多く医師として成長できる環境であると同時に、子供が病気で入院した時には快く代務を引き受けていただいたりと、困ったときに助けて頂ける優しさに溢れた医局であると思います。
一緒に働くコメディカルの方々も、その分野のスペシャリストとして非常に優秀で、また部門ごとの垣根も低いため、そういった他職種の方々にも日々様々なことを教えていただいております。医師も他職種の方も親切でフレンドリーな方ばかりで、職場として過ごしやすい環境です。(ちなみに病院食も非常においしく、当直の日の検食のご飯は毎回楽しみです。)
今はまだこの病院の方々にお世話になってばかりですが、何十年後かにはなんらかの形で恩返しできるように、しっかり学んで成長していきたいと思っております。
(30代医師)